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Global Kudamono Programme (仮称)

リーマンから果樹農家への転身を目指す自転車乗り

危機一髪のロングライド 速く走るより大事なもの

今日は待ちに待ってたロングライドの日。天気も曇りで無風とサイクリング日和。調子に乗って176kmで2,471m登る新記録を樹立。しかし、無事に帰りつけたのが不思議なほどいろいろなトラブルに見舞われた。

今日は、白石峠から志賀坂峠を登り、八丁峠を超え、三峰に降り丸山線を登る140km位の計画で朝8時半に出発。

白石峠TTでドラマは静かに始まった。日曜にしてはライダーが少ない中、タイムは29分54秒とベストタイムから20秒ほど後れを取ったものの、2週間前の悪夢の37分からジャンプアップ。空気圧が5bar程度と低いことや、ボトル2本差しを考えれば悪くない。

復調の兆しありと喜ぶのもつかの間、東屋で休憩しようと思ったら右足ビンディングが外れない。なんと、クリートの後ろ側ネジ2本が外れており、前一本でなんとか繋がっているだけではないか。どれだけ足首をひねっても外れない訳だ。

自転車と繋がったまま140km走りきれるのか?その内前ネジも外れるだろう、と、あまり深く考えずに
出発。裏定峰を降っている途中で、靴を脱げば自転車から離れられることに気がついた。こういうとろい奴を英語ではslowという。我ながらあまりの機転の利かなさに驚きつつ、降り切ったところで靴を脱ぎ状態確認。後ろ左のネジはすでになくなり、右のみペアルと靴の間に挟まった状態。

なんとか外れんもんかと、携帯工具Mini6で試行錯誤しているところへ一人の助っ人が近づいてきた。自宅が100m離れたと頃に有り、工具を貸してくれるとのこと。そこでマイナスドライバーを借り受け、クリートに差込みペダルに引っ掛け、てこの原理でクリートをねじること数回。見事に外れた。

助っ人もクロスバイク乗りだが、落車で打った左膝が回復しないため全然乗れていないとのこと。お礼に膝を治してあげたいところだが、あいにくそんな白魔術は持ち合わせていないため御礼だけで先を急いだ。助っ人さんありがとう!!今後クリートネジはきっちり締めます。

次に向かうは志賀坂峠。荒川を越え、299号をGo West。だらだら登るが里山風景が気持ちよい。1級山岳へ向かうツールの1シーンとダブらせ気分よく軽快に進む。

秩父から30km弱走ったあたりだろう。志賀坂トンネルまで6.3kmの標識あたりから、明らかに勾配がきつくなった。ここがスタートだろう。真正面の山肌はるか高くにこれから走り抜けるべき道が望める。結構きつそうなのぼりかと思いきや、道がつづら折られているため勾配は決してきつくない。淡々と登る。

腸腰筋を使い淡々と登る。ダンシングは前乗りにならぬよう、腕をやや突っ張り気味に、そして上体はしっかり起こし、無理のない程度に胸を張る。足は腸腰筋の力で腿をへそに持っていく感覚で力まずに引き上げる。踏み込みは大臀筋をたっぷり使うことで、足を全く使わずに自重のみで踏み込める。勾配がきつい場合は、ハムストリング、腸腰筋、そして大腿四頭筋で踏み込む順で力を使うことで少ない力でサポートできる。最後のポイントは自転車をしっかり振ること。スムーズなペダリングと無駄の無い加重を実現できる。このダンシングでスピードが上がるわけではないが、驚くほど疲れないのでシッティングで疲れた足を休めるのにちょうど良い。

と、考えている間に志賀坂トンネルへ到着。辺りにはがすがかかりなんともいえない雰囲気である。

ここで、2つ目のハプニング。大滝温泉へ向かうドライブ中のお兄ちゃんから、土砂崩れのため八丁峠は通行止めになっていることを知らされる。土砂と大岩ですごいことになっているらしい。自分が通行中に、、、なんてことを考えるとぞっとするが、気を取り直してプラン変更。神流町へ降り、神流湖から長瀞へ抜けるルートを選択。この時点で走行距離は70kmを越えている。この分だと150kmコースになりそうだと多少びびったが、天気も何とかもちそうだし決行した。

ここからはずっと下り基調。道の駅万葉で鮎定食1,000円を頂きゆっくり休憩。

神流川北岸を更に降るが、長瀞へ向かうため琴平橋を越え、ダム湖の対岸を走る。神山の脇の城峯公園を越え、矢納フィッシングパークへ降りた。この辺りは道が細く、わき道も多いため地図を何度も確認しての走行を強いられた。

次なる目標は住居野峠。越えれば13号から長瀞へ抜けれるはずだ。出だしの急勾配を過ぎると未舗装路になった。ロードバイクでは走りたくない道である。水と砂利で道も悪いがガスがひどくなってきた。山頂付近でパトカーとすれ違った。誰も居ないのにご苦労様。左への道は通行止めだが、どうも工事現場への道っぽいので迷わず直進。

降りに入ると舗装路に変わり、下に集落が見えわき道が増えてきた。そろそろ地図で確認しようかと思った瞬間前輪が滑った。自転車は左に倒れ、下り坂をドカベンのイワキ張りスライディング。左すねに軽い打撲。左膝外側にうずら卵大ほどの擦過傷。左肘の擦過傷は一円玉にも満たない小さなもの。グローブのお陰で手の平は無傷。グローブも無傷。苔がへばりついているので、緩衝材になってくれたのだろう。もっとも、こける原因にもなってくれていたに違いないわけだがここは感謝しておこう。チェーンは豪快に外れていたが、それ以外に被害なし。と思いきや、おろしたばかりのSantiniのジャージ心臓左辺りが小さく破けているではないか!そしてやはり苔が、、、何故こんなところが??痛みも全く無いし??

帰宅後、レーパンを脱いだら左尻横にニワトリ卵大の擦過傷を発見したものの、豪快に滑った割には体、自転車共に相当軽症で済んだのが不幸中の幸い。しかも、500m程降ると公衆トイレが。何故こんな交通量もほとんど無い山村の外れに??お陰で油に汚れた手をきれいにさせていただいた。ここでも再び感謝である。しかし、このアクシデントもこれから始まる恐怖体験の序章に過ぎなかった。

直に44号か13号に出るはずだと期待しつつ、少し太い道路に合流。ふと目に入った看板曰く、「矢納フィッシングパークへようこそ」。なんとぐるりと回って振り出しに戻ってしまった。道を間違った覚えは無いのに、、、と振り返ってみると、パトカーとすれ違った地点で、左折道路のゲートの閉まっている道があったことに気がついた。確かに方角的にはぴったり合致。

見知らぬ山の中で、既に時間は15時半近い。空の雲は次第に黒くなるが、家まではまだ4、50kmはあろうか。ここで、心が折れた。遠回りになっても迷わないメジャーな道路を選んだほうが結果早く帰れるだろうと計画変更。山道をやめ、331号から462号合流。すると、13号線の看板が目に入る。これは長瀞に続くいているが杉ノ峠を越えねばならぬ。もう疲れてきたので峠は止めようかと思ったが、道の先にある山はそれ程高くない。であれば、ショートカットしないては無いのでまたまた計画変更。予想通り、大した峠では無くあっという間に長瀞は140号に合流できた。

140号から254号へ合流すると風が完全に追っている。ゆるいアップダウンの続く254号だが、登りでもほとんどを30kmオーバーで快走。顔に当たる細かい雨で一層足を速めた。

すると目の前にトンネルが現れた。手前の信号で右折すれば竹沢へ迂回できる。トンネルは嫌いだし危ないがトンネルの出口は見えている。黒さを増す雲、追い風で乗ったスピードも後押しし、一気にトンネルに突入した。この瞬時の選択が大間違いであった。

突入時、車を避けるため白線内の路側を選択し走行。時速は遅くとも30km/hは出ていたろう。しかし、トンネルに入って直ぐにタイヤがずるりと滑った。路面が濡れているではないか。路側を避けるため道路中央へ寄せると当然白線が待っていた。丸いつぶつぶ付の白線も、濡れていれば当然滑る。ついさっきの落車が頭をよぎる。しかし、今回は場所が悪すぎる。すぐ右側を車が走っているのだ。車と白線を避けるため再び路側へ。しかし、既に路面は真っ暗で小石も何も見えずに怖すぎる。思わずまた白線に戻ってしまい自転車が滑る。速度は落ちないどころか、一層加速しているように思えた。ここでコケれば確実に後続車に轢かれる。。。正直、死が頭をよぎった。

ところが、ちょど流れが途切れた。即座に道路中央へ走路を移し、全力でトンネルを駆け抜けた。頭上に再び空が広がった。助かった。。。恐ろしかった。。。

Garmin様の記録によると、270mのトンネルを走り抜けるた時間が29秒。トンネル進入時の速度は28.56km/hで平均速度が30.39km/h。
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道路中央へ移れるまでの時間は最初の10秒程度だろうか。。。今考えただけでもぞっとする。モーターサイクルで峠を無理し、事故しそうになった後と同様に、きっと今晩は夢でうなされるだろう。

今回のNear death experienceを招いてしまった原因はたくさんある。まずもっと慎重になるべきであっ
た。歩道があるのは目に入ったが、乗ったスピードを殺したくなかった。そして、予測ミス。トンネル外の路面は完全にドライでも、雨のあとでは、いや雨の後でなくともトンネル内は濡れていると考えるべきであった。さらに、トンネルの入り口と出口付近にしか明かりが無いことに気付くべきであった。

助かったのは、慌ててブレーキを握らなかったから。そして何より、車の流れが途切れたこと。これは私の力ではなんとも出来ない。幸運の女神、そうでなければ神様、仏様、ご先祖様でも何でも良いが、とにかく感謝感激である。

その後も追い風の力のお陰でへばることなく、かつ雨が降る前に家にたどり着いた。
走行距離176km
獲得標高2471m
走行時間7:32:51
平均速度23.3km/h
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記録的には今まで最長、最高度となったが、疲労度はそれ程高くない。似たような高度は今までも登っているので、距離は伸びたがそれ程疲労要素になっていないのだろう。アミノバイタル3600を3袋飲んだのも効いているかな。とは言うものの、帰宅後の体重59.05kで体脂肪9.8%。出発前の60.95kgと12.6%比べると相当消耗しているのがわかる。

とにもかくにも、今日はこれら上の数字では表すことの出来ない、いろいろな怖い経験と感謝の念を強く想起させる体験の連続であった。原因の全てが私に起因することで、対応次第では避けることができなくは無かったことがほとんどだ。

急がば回れ。走りを改善することも大事だが、事故やトラブルの芽を完全に摘み取ることの出来る走りができるようになるのはもっと重要であると心する必要がある。
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テーマ:自転車 - ジャンル:趣味・実用

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